酒一筋・醸句通信 第二八号
今回のコンテンツ
1.酒のウソホント
2.おいしいお酒の買える店▼ 「伊勢勇」
3.毎回楽しい「百人一酒」
4.収穫祭 ご案内!
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◆ 醸句通信 No.28 2004.10
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
利守酒造株式会社
【金魚酒】(きんぎょざけ)
昭和13年頃、酒に水を加えて
増量したお酒が横行した。
中で金魚が生きて泳げるほど
アルコール分が薄いという皮肉
から、この名がつけられた。
町で一杯飲んで村まで帰る間に醒
めてしまうと言う意味から「むらさめ」
とも呼ばれた。
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1.酒のウソホント ▽ 料理酒はこちらがお得
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「おいおい、そんないい酒を料理に使うなよ。も
っと安い酒でいいんだ」なんていったことはあり
ませんか? 実は私はしょっちゅうそういってい
ました。ところが、料理酒のことで新発見したの
です。
ここにいい純米酒とずっと安価な酒があったと
します。料理酒としてどちらが得でしょうか。
「同じ酒だ、飲むわけじゃない。安い方が得にき
まっている」と考えていました。実はその逆なん
です。
飲むのなら、味の善し悪し、健康への気配りを
考えなければ高い酒でも安価な酒でも、酔うこと
は同じです。
料理用に使う目的は、「おいしさ促進剤」です。
お酒の原価の中には、アルコール・酒税・酒造瓶
詰の労務費や資材が含まれています。これらは
「おいしさ」には関係ありません。関係あるのは、
発酵によって生み出されたおいしさのエッセンス
ですから、それの元になる「使われたお米の量」
ということになります。
これでなんとなく料理にいい酒を使う方が得だ
というのがわかったような気がしますが、まてよ。
質問があります。「安い酒だって飲めるぐらいの
おいしさはありますよね」。
安い酒のおいしさとは何なのでしょうか。もち
ろん米も使っていますから米の持っているおいし
さもあります。その他、化学調味料(ラベルをよく
見ると「醸造用糖類」と表示されています)、お砂
糖(醸造用糖類)で味を補強しているのです。
ここまで説明すればおわかりでしょう。お料理
の調味には、安いお酒を使うより、化学調味料や
砂糖を使ったほうが安価ですね。本物には本物の
よさがあるのです。
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2.おいしいお酒の買える店
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今回は、買えるお店をご紹介致します。
▽ 「伊勢勇」 定休日:日曜・祭日
東京都中野区鷺宮3-35-3
TEL:03-3330-0434
●鷺宮駅(西武新宿線) 下車 徒歩5分程度
営業時間:10:00~22:00
若き店主が迎えてくれお店の中に入ると
「えっ!こんなお酒もあるんだ・・」と思って
しまうほどの品揃え。
ちょっといいお酒を探すにはおすすめの
お店です!
色々な「酒一筋」商品が置いてあります。
(※「備前の酒一筋」特約店です)
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3.小倉あん子の「百人一酒」
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源 宗朝千朝臣・みなもとのむねゆきあそん
山里は冬ぞ寂しさまさりける
人目も草もかれぬと思えば
《解釈》
和歌にでてくる日本語は、クイズみたいな
ものなのです。それがわからないと、歌の
意味を理解することはできません。
ここで「カレル」という言葉がでてきますが、
これには「枯れる」と「離(か)れる」の意味
がこめられています。
草が枯れる、そして人目とも離れる。
秋が深まって冬になっていく山里の様子です。
山里の冬のもの寂しさがおわかりになるでしょ
う。
■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
山里でなくても寂しさまさりける
人目にも草木にも会えぬと思えば
《解釈》
人にも会えない、草木もみることができない。
それはどんな場所でしょうか。
現代にもそんな場所があるのです。人目にも
さらされず草木を見ようにも見れない場所、
鉄の格子に囲まれた敷地、レンガの厚い壁に
遮られたシャバとは遠い場所があるのです。
そこへ行くには孤独を求めるだけでは行けま
せん。それでも行きたい人は行くらしいのです。
行ってからこういう歌を詠んでも間に合いませんね。
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4.収穫祭ご案内
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台風の多い年でしたが「赤磐雄町米」は負ける事無く
しっかりと立ってます!
あと二週間もすれば収穫です。今年も皆さんと共に収穫
の喜びをわかち合いたいと思います。ご参加オマチして
おります。
◆日時:9月16日(土) 9時集合(13時解散予定) 雨天中止
◆集合場所:利守酒造株式会社
岡山県赤磐郡赤坂町西軽部762-1
0869-57-3117
◆参加費:無料(交通費・宿泊費等は各自ご負担下さい)
昼食は当社にておにぎりを用意致します。
(飲食物等のお持込はご遠慮下さい)
◆参加特典:2005年2月頃発売予定
自分達で収穫した「赤磐雄町米」で仕込む
「田植酒」を購入する事が出来ます。(参加者のみ!)
◆定員:50名 ※小さいお子様の入田は出来ません。
※お申込締切:10月9日
定員に達した時点で締切とさせて頂きます
◎お申込方法:メール又は電話でお願い致します。
hitosuji@sakehitosuji.co.jp
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実りの秋、食欲の秋ですね!
お酒も美味しい季節です。「ぬる燗」で一杯といきたい
ですね・・・
早いものでちょっと前に「田植」を行ったような気も
しますが、もう稲刈です。
お天気が良ければいいのですが、雨が降ると刈取り
出来ませんからね!