酒一筋・醸句通信 第十六号
今回のコンテンツ
1.酒のウソホント
2.酒一筋 試験田 収穫祭
3.おいしくお酒の飲める店▼ 「居酒屋 おれんち」
4.毎回楽しい「百人一酒」
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◆ 醸句通信 No.16 2003.10
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
利守酒造株式会社
【手印】 てじるし
メーカーは主銘柄の他に何種類かの
商標(銘柄)をもっています。メーカーの
所有する商標を手印と言います。
利守酒造では主銘柄は「酒一筋」その
他の商標で「赤磐雄町」などを手印として
使用しています。
「この名前いいな」と思っても他社が商標
登録していたりして使用出来ない事は多々
あります。
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1.酒のウソホント ▽ 江戸人は酒飲み
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江戸時代の江戸の人たちはよく飲んだようです。
記録によれば、江戸中期に百万都市になった江戸に、関西からの
樽廻船が年間百万樽を江戸に運んだといいます。
江戸市民は、年間一人当たり1樽を飲んだのです。このころの1樽
は3斗6升入っていました。これからすると、大人も子供も、飲める
人も飲めない人も、1日に1合ずつ飲んだことになります。
これは相当の量ということになりますよ。ちなみにこの量は、現代
の日本人のお酒、焼酎、ビールやワインまで含めた全酒類飲酒量
とほぼ同じなのです。
あなたを例に考えてみましょう。たぶん「ビールならこれだけを飲
めるだろう」と答えるでしょう。でも、間違いなく江戸市民はそれだけ
の酒を飲んだのです。
でも、現在の東京都民とは少し条件が違っていました。その辺を
調べてみましょう。まず、人口構成が違いました。
女性は4人に1人しかいませんでした。なぜなら、人口の半分は
諸国大名の江戸詰めの武士たちでした。彼らのほとんどは単身赴任
だったのです。女性が極端に少ないということは未成年の子供たちが
少ないことになります。つまり全人口が飲める年齢だったのです。
次に産業構造が消費都市型でした。諸大名の江戸屋敷に掛
かる費用は大名禄高の1割にもなっていました。
この当時のGNPはお米の収穫量が主でした。それの1割が江戸
に投入されていたのですから、消費都市にならざるを得ません。
ここでいう消費は再生産とは関係ありませんから、全員で
「食って飲んでパー」だったのです。
男ばかりの都市、そこから江戸独特の文化が育っていきます。
まず求められるのが酒です。女性がお酌してくれるのはまれなこと
でした。
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2.酒一筋 試験田 収穫祭
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あと二週間もすれば収穫です。
今年は、岡山県でも曇りの日が多く心配しましたが、無事生長
してくれほっとしております。
日時:10月18日(土) 9時集合(13時解散予定) 雨天中止
場所:利守酒造試験田
(9時までに利守酒造に集合して下さい)
※雨天の場合は中止です!
後日、当社で責任をもって収穫致します。
参加費:無料(交通費・宿泊費等は各自ご負担下さい)
昼食は当社にておにぎりを用意致します。
(飲食物等のお持込はご遠慮下さい)
参加特典:2004年2月頃発売予定
自分達で収穫した「赤磐雄町米」で仕込んだ
「田植酒」を購入する事が出来ます。(参加者のみ!)
※当日もご参加下さった方のために限定酒の販売を
企画しております。お楽しみに!
定員:50名 ※小さいお子様の入田は出来ません。
申込締切:10月10日 ※定員に達した時点で締切とさせて頂きます
申込方法:メール又は電話でお願い致します。
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3.おいしくお酒の飲める店
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酒一筋を美味しく楽しみたい方に。
こんなお店があります。是非お立ち寄り下さい。
▽ 「居酒屋 おれんち」 定休日:日曜・祝日
神奈川県川崎市中原区今井南町534
TEL:044-744-4811
営業時間:17:30~23:00ラストオーダー
名前の通りアットホームなお店です。
焼鳥は親父さんの担当、海鮮料理は息子さんの担当、
お酒はお母さんの担当とまさにお家の食卓?
刺身も食べたいし焼鳥も・・・食べたいと言う人には
もってこいのお店です。(焼鳥は白レバがおすすめ)
魚はその日によって違うので尋ねてみて下さい。
もちろんお酒は旬のものが揃っていますよ!
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4.小倉あん子の「百人一酒」
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中納言行平
立ち別れいなばの山の峰に生ふる
まつとし聞かば今帰り来む
《解釈》
在原行平は、歌人として有名な在原業平のお兄さんです。
ともに、9世紀の歌人で、行平は中納言ですから、太政大臣
の位、この役職の地位は、現在の内閣の位と同じですから、
偉いお役人でした。お役人には転勤がつきものですね。
若いとき、因幡の国に赴任することになりました。
その転勤のご挨拶状を歌として詠んだものです。
因幡の稲羽山の峰に生えている「松」と、「待つ」を引っかけ
ているところがテクなんですね。因幡に赴任する行平に、
だれなのか知りませんが「まっているわー」と言ったのでしょう。
そうしたら「帰ってくるからまっててね」と答えました。
あぁ、見ちゃいられねぇ。
■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
立ち飲みの 一杯の酒 腹に重く
待つ甲斐あって彼帰り来(こ)ん
《解釈》
「君待てども君までども まだ来ぬ宵 わびしき宵」という
さびしい恋の歌がありましたね。
これを三十一文字に歌うとこうなります。
待っているのは女性らしいのですが、立ち飲みの酒は
どんな味がしているのでしょうか。腹が重くなるほどと言って
います。待っていた彼が来たあと、ハッピーエンドになるのか
惨劇になるのか、私はわかりません・・・・・。
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蔵の中では仕込みがはじまりました!早いですね・・・・・
もちろん!酒一筋で一番最初に出る新酒「純米吟醸かたつむり」。
いまさら「なぜ?かたつむり」を説明する事も無いと思うのですが。
「行く先に我が家ありけりかたつむり」(ラベルに書いてあります)
杜氏の米をかついで蔵に向かう姿がカタツムリのようだと詠んだ
ものをそのままラベルにしました。
米は杜氏(但馬出身)が育てた「兵庫北錦」を使用します。
「赤磐雄町米」の方も無事収穫出来そうですし・・・良かった良かった
今年も皆さんに飲んで旨いと言って頂ける酒を造ります!
応援よろしくお願い申しあげます。
【お知らせ】
9月に「軽部村月々便り」を発行致しました!
すでに読んで頂いた方もいらっしゃるとは思います。メルマガとは
また違った読み物もにしていきたいと思っております。
(がんばります)
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