酒一筋・醸句通信    第四七号
今回のコンテンツ   1.酒のウソホント   2.田植祭   3.毎回楽しい「百人一酒」 ◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━ ◆  醸句通信  No.46   2006.5 ◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.酒のウソホント ▽  酒は高いか安いか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  世の中、色々な物やサービスが物価という もので表されます。これが時代によって変化します。 その時々の世相と物価、お酒の値段を比べてみま しょう。  昭和24年  この年のブームがサンダル、リーゼント、ヒロ ポンだったと言われます。サンダルが女性のおし ゃれ、リーゼント(髪型)が男性のおしゃれとはな んにもない世の中だったことを示しています。そ して若者は戦争遂行用に発明されたヒロポンに溺 れたのでした。  物価 理髪35円/清酒65円/ゴールデンバット 30円  こんなふうにありますが、理髪料は石鹸を持っ ていかなければ洗髪してもらえない。お酒とたば こは完全配給の時代でした。とくにお酒はいくら 闇値を出しても買えません。飲めたのは「バクダ ン」とか「カストリ」(酒粕を蒸留したものではない) という得体の知れない物でした。中にはメチル アルコールが入ったものもあり、死者や失明者 を出す恐ろしい物もあったそうです。 それでも戦後の復興は進み、東京・大阪間に特急 列車が復活し、中間子理論の湯川秀樹さんが日本 人初のノーベル賞を受賞しました。  流行語を見ると、アジャパーやギョッなんていう のが流行り、盛り場にはアルサロという新風俗が 現れました。  歌は「青い山脈」「銀座カンカン娘」、プロ野球 はこの年の秋、2リーグに分かれました。ベストセ ラーに吉川英治の「宮本武蔵」があり、エログロナ ンセンスと硬軟入り交じる世の中でした。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.「赤磐雄町米」栽培体験 田植祭 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  日時:6月3日(土)  9時集合(13時解散予定) 雨天決行  場所:利守酒造試験田    (9時までに利守酒造に集合して下さい)  参加費:無料(交通費・宿泊費等は各自ご負担下さい)        昼食は当社にておにぎりを用意致します。        (飲食物等のお持込はご遠慮下さい)  参加特典:自分達で植えた「赤磐雄町米」で仕込む 「田植酒」を購入する事が出来ます。(参加者のみ!)     (2007年2月頃発売予定)   ※当日もご参加下さった方のために限定酒の販売を     企画しております。お楽しみに!   尚、当日蔵内の見学は出来ませんのでご了承下さい。    定員:50名   ※小学生未満の入田は出来ません。  申込締切:5月23日  ※定員に達した時点で締切とさせて頂きます  申込方法:メール又は電話でお願い致します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3.小倉あん子の「百人一酒」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  恵慶法師・えぎょうほうし  八重葎茂れる宿の寂しきに    人こそ見えぬ秋は来にけり 《解釈》  源融(みなもとのとおる、「みちのく のしのぶもぢずり・・」の作者)の別荘 河原院は荒れ果てていた様子を詠ん だ歌です。その屋敷は、松島の塩釜 を模したもので、毎日海水を運ばせ、 塩を焼いたという壮大なものでした。 それが百年もして、荒れ果ててしまい ました。幽霊が出るともいわれました。 八重葎が生い茂っています。 そんな屋敷にも秋だけは必ずやって くるという歌です。 これは余談ですが、どぶろくを造る時 八重葎の実を入れると、どぶろくが腐 らないと言われています。  ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■   八重ちゃんと茂るのやつが嬉しそに     人に見られず酒を飲みけり 《解釈》  お酒の会があちこちにあります。 どの会も意外と思えるほど女性が多い んですね。それなら酒を介してたくさん のロマンの花が咲きそうなものですが、 これも意外というほどその動きが見ら れないのです。酒の魅力が大き過ぎる からか男女の事はこの場では遠慮しよ うと思っているからかわかりません。 その中から八重ちゃんと茂るさんが 仲良くなって酒を間にデートしたという ごくありふれた風景を捉えた歌ですが、 その言葉遣いにはある意味が隠されて います。 八重ちゃんと呼ばれる女性像をどう想像 しますか。茂るのやつと呼ばれる男性は? 詠み人をはじめ、他の人たちもやっかん でいる雰囲気が伺えます。やきもちなので しょうか・・・・。 ####################################################  やっと形になりました! 前にちらっとお話した「梅酒」がやっと商品化 出来そうです。 「なーんだ梅酒か」と思われる方も多いかと。 ちょっと待って下さい!ただの梅酒じゃないんです 「無添加」! 酸味料・香料はもちろん「糖類」を一切加えない 「純米梅酒(じゅんまいうめさけ)」が出来上がりました。 他と同じでは面白くない、無添加は出来ないものか の発想で(周りに反対されましたが・・)はじめたものが 酒一筋ならではの商品化にたどり着きました。 是非皆さんに味わって頂きたい一品です。 発売時期は5月を予定しております。 (詳細が決定次第ホームページに掲載致します)